仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

第23回 高野聡 (後篇)

同じ立場で高校を出てすぐ東京ガスを選ぶことを考えている、今ラグビーをやっている高校生に何か伝えたいことはありますか? 

他のチームと違うのは、仕事をしながらのラグビー人生になるということですよね。私は、「仕事とラグビーを両立する」という過程で、人として自分自身が成長できると思っています。僕もそうだったのですが、高校生にとって、なかなか社会人としてラグビーとの両立をするというイメージがしにくいですよね。東京ガスの場合「両立」と言っても、どちらかを甘やかしてもらえる環境ではないので、毎日は正直言ってハードです。練習は週3回で、練習のある日とない日では1日のリズムが違います。練習のない2日は、練習でやり切れなかった仕事をやることもありますし、それでも間に合わない場合は、休日に出勤して業務を行うこともあります。仕事とラグビーの両立を考えた結果、朝の時間をどう使うかが真剣勝負ですね。練習時間を捻出しなくてはならないので、必然的に時間管理術身につきますね。

 高卒で入部している現部員に何かご自身の過去を振り返って伝えたいことがあれば、お願いします。

トレーニングについてなんですが、強制されるようなものが、社会人ラグビー、特に東京ガスラグビー部にはないんですよね。高校生くらいだと、やるべき練習メニューが決められていることも多いんですが、社会人にはそれがありません。自分も入社してから数年は最低限のことしかやっていなくって、当然のごとく、その程度の結果しか出なかったんです。
実は一時期、部を辞めたくなった時期がありました。何をやってもダメでその理由もわからなかった。そのタイミングで色々考えたんです。先輩からもお話を聞きました。そうやって改めて考えてみると、ここまで全然努力をしていないことに気がついたんですね。「これじゃ、結果が出るわけないよな」と。そこから思い直しました。練習後も残って、ウエイトトレーニングなどを追加するようになりました。望めば付き合ってくれる先輩もたくさんいます。何が言いたいのかというと、決められたものだけではなく、自分で考えて必要なトレーニングをしていって欲しいということ。高校時代と違い、強制されること、与えられることはとても少ない環境です。

 忙しい毎日で退部が思い浮かんでしまったことがある人もいると思います。部を辞めたくなってしまったら、どうしたらいい?

何でここに来てラグビーをやっているのかということを考えてみると何か見えてくると思います。事実、僕にもそのように問いかけてくれた先輩がいました。また、僕の場合は、きちんと努力をしたら2年前から試合に使ってもらえるようになり、成果が見えてきた。だから、辞める前にもう一歩努力をしてみるということ、それも1つの対策なのかもしれません。

職場の方々に応援されているということを、本当に嬉しそうにお話ししている様子が印象的でした。お忙しい中、本当にありがとうございました。

次回は2月17日(金)に野田選手の前篇を更新予定です。

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