仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

第19回 穂坂亘 後篇

引き続き、穂坂亘のインタビューをお届けいたします。

部を引退して生活はどう変わりましたか?

最初の1年目くらいは、やっと自由な時間ができたな、平日は思う存分仕事ができるな、という思いがありました。ただね、引退してメリハリがつけ辛くなったな、と感じた部分はありました。現役時代は、練習に参加するために終業時間までになんとか仕事を終わらせる、という緊張感が常にあったのですが、引退後は気を付けていないといい加減になってしまいます。いい点としては、同僚とコミュニケーションできる時間は増えてきましたね。土日は、母校のラグビー部のコーチとして後進の指導にあたっています。もともとラグビーをしていた時間で、新しいことができるようになりましたが、結局現役の時と同じくらい埋まってしまっているような、というところです(笑)。今思うのは、そんなにラクはできないな、と。(笑) 今の現役には、引退してもそんなに忙しさは変わらないぞ、と伝えたいですね。

引退後には異動も経験されていますね

はい。昨年(2014年)の春に、都市再生機構へ出向しています。昭和40年代の比較的古い団地入居促進のためのPRや、「団地の未来プロジェクト」(http://danchinomirai.com/)と言って、建築家の隈研吾さんや、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんなどにも加わっていただき、古い団地の魅力を世の中に提示していくという取り組みなどもやっています。組織としても注目されているプロジェクトなので、面白さを感じていますね。

現役選手に向けて、仕事とラグビーを両立するための心構えやコツ、方法は?

「覚悟をすること」ですね。自分はもう絶対に練習には行くんだ、と決める。その代わり、職場では、限られた時間の中で、とにかく一生懸命仕事に取り組む。逃げ道を作らない。ラグビーも一生懸命やる。職場の人にもその一生懸命さは伝わります。能力は人によって違うから、アウトプットはそれぞれ違うのかもしれないけれど、東京ガスという会社は、成果だけではなく、努力や過程、心意気も見てくれる会社だと思うんですね。ベテランになればそんなに甘くないですけど、特に若手の場合はそうだと思っています。だから、まずはやる気を見せることですね。

ちゃんと頑張っている様子を伝える方法はありますか?

ラグビーを頑張っていることを伝えるための一番の方法は、試合に出ること。仕事面では、早く来るなどというアピールの仕方もありますが、どちらもプライドを持って取り組む姿勢があれば、ちゃんと周りは見てくれています。あとはちょっと辛口ですが、片方だけ頑張れている人ってあまりいなくって、両方頑張っているか、両方中途半端かのどっちかな気がするんですよね。

今の現役に何かメッセージをお願いします。


周りのチームも毎年強化してきていて、なにかと大変だと思うんですが、今は東京ガスラグビー部も毎年いい人材が入っていると思いますし、林さんというコーチもついています。苦しいながらチャンスはあると思うので頑張ってほしい。うちのチームは思っていることを言い合うことがとても大事なチームだと思っているので、グランド内だけではなく、グランド外でもしっかり議論していってほしいと思います。東京ガスラグビー部には、「自分が声にすることで逃げ道をなくして頑張る」という文化があると思うので、これからもその文化は継承していってほしいなと思っています。

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