仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

第16回:深澤泰山 前篇

こんなに自分のやりたいラグビーができて、仕事も「評価してもらえるチャンス」がある会社って本当に多くないと思うんです。入ってつくづく思いますが、僕らは恵まれています。

東京ガスに興味を持ったきっかけは?

東京ガスにラグビー部があるというのは、実は高校時代から知っていました。これは偶然ですが、熊谷さん(ライフバル推進部)のいとこが僕の同期だったんです。それもあって、大学の時から漠然と東京ガスという選択肢がありました。就職活動の時期を迎えたときに、トップリーグでやる体格ではないし、かといっていきなり切り替えて仕事だけっていうのも寂しいと思いました。そこで、掛川さん、野原さん(共に都市エネルギー事業部)などの高校の先輩もいたし、慶応で優勝をした阿久根さん(エネルギー企画部)のような選手もいる。他にも今森さん(総合企画部)など、学生時代に本格的に活躍した人も入ってきている。仕事と両立できるチームということで、東京ガスラグビー部は就職先として面白そうだなと思いました。

東京ガスラグビー部が、仕事とラグビーを両立しているということは、どこで知りましたか?

うーん、覚えていないですけど、インフラ系の企業って、仕事ありきでラグビーやっているところがほとんどだったので、東京ガスもそうなのかな?と漠然と思っていたし、そういうものだと思っていましたね。もう僕の頃には両立できる企業として、東京ガスはある程度知られていたのかもしれないです。やはり就職活動の時期になると、「仕事ありきで就職を考えるか」、「ラグビーを中心に選ぶか」のどちらかを迫られるわけですよね。その中で、これだけ両方できるというのは、今でも珍しいのかな、と思います。

入社をしてみて、話と違うぞって言うことはありましたか?

予想以上に帰る時間遅いな、と。(笑) 研修期間中なのに練習が終わって帰ると、もう深夜0時すぎ。はじめは体力的に辛かったですねー。仕事、練習、睡眠だけで一日が終わってしまう。それが嫌でね、疲れている体を押して、同期と飲みに行ったりして。しかし、今考えると、この時間が大事だった気がします。ラグビー部に所属している同期は、東条と桑野なのですが、この時の話は、仕事よりも、まだラグビーの話しと、あとは同期の話しがメインですね。それでも研修期間中はラグビー部の連中で、「少し早く行こうぜ!」と声を掛け合って、寮から一緒に研修へ行っていましたね。特に東条とは高校の同期だったんでね、気心が知れていました。

東条さんとはポジションも同じですよね?

そう、フランカー。高校時代は同じチームでしたが、当時、彼はバックスだったんです。その後、大学に入って東条はフランカーに転向し、東京ガスで同じポジションとして対面することに。彼は早稲田でキャプテンをやっていて、強いチームをまとめてきた実績がありました。「負けたくない」っていう思いはもちろんあったんだけれど、それ以上に練習中は、彼にいろいろ教わっていましたね。早稲田でどう教えられたとか。僕はよく怒られていました。それから昔から知っているといえば、箱崎。実は彼も同じ年で、高校の頃から練習試合などで凄い選手として知っていました。彼とも東京ガスに入社して同じチームに。しかも、彼もフランカーなので同じポジションです。こんなに同期にフランカーいてどうすんだ?とね。(笑)

入社後、一番初めの配属はどちらですか?

神奈川導管の経理に配属されました。平沼橋という、横浜に近い事務所です。この仕事内容を一言で説明するのは簡単ではないのですが、ガス導管、つまりガス管の工事に関わるお金の予算管理であったり、お金関連での行政との連携、監査対応などのいわゆる経理業務を担当しています。

勝手な感想ですが、ラグビーファンからするとダイナミックなイメージの「ラグビー部」と、緻密さが要求される印象の「経理業務」は、かけ離れているように思えてしまうのですが、仕事内容の適性はどうでしたか?

個人的には、合っていたと思っています。自分では、人見知りだという認識があったので、営業よりも内勤の方が向いていると考えていました。もともとね、プラモデルを作ったり、地味な作業を続けていくのが好きなんです(笑)。結果的に、職場でチームリーダーもやらせてもらいましたし、向いていたのかな、と思っています。ここに8年いました。

職場の方からのラグビーへの理解はどうでしたか?

語りつくせないほどの応援体制がありました。実はこの神奈川導管というのは、歴代ラグビー部が多い部署で、中瀬さん、小関さん、入江さん、会田さん、谷山さんなどがこれまでも在籍していたので、応援してくれる風土がすでにありました。「今日は練習だろ。もう行かなくていいのか?」とか「お、これから練習か?」などと声をかけてもらうのが日常でしたね。こうやって職場の方に応援されていると、たとえ疲れていても、「練習も頑張らないと」という気持ちになります。

また、毎年公式戦では三ツ沢や海老名などで、必ず年に1回は試合があるので、その試合の日は、応援席にお揃いのトレーナーを着た職場の方が応援に来てくれていたりして、いつも以上に気合いが入ります。ラグビー応援会のようなものまであって、他の地域に比べてより好意的だったように思います。今振り返っても神奈川導管で本当によかったと思っています。

仕事とラグビーの本格的な両立、一番大変だったことは?

繁忙期と、シーズンが重なってしまうことがどうしてもあります。明日公式戦という日にどうしても終えなくてはならず、人にも頼めない仕事がある、なんていうことも当然あります。そんなときは練習を終えてから、戻って仕事を片づけたようなこともある。けれど、それはなにも僕だけではないし、先輩たちはみんなそうしてきたのだから、特別自分だけが忙しい思いをしたような記憶はないです。
土日に仕事に出ていても、それを自慢げに話すような人はいない。忙しオーラを出すような選手はいないですね。練習後の服装が違うことで、気が付いたり、気が付かれたりして「あれ?今日どっか行くの?」と声をかけられて、「あ、ちょっと会社立ち寄るんだ」と、答える程度。それ以上のやりとりはありませんが、お互い心の中でエールを送っていますね。体力的には確かにはじめはキツイですけれど、もう慣れました。

このページの先頭へ