仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

第11回:小関大介 後篇

前篇、中編に引き続き、小関大介のインタビューをお届けいたします。

はじめは、「東京ガス入社」というよりも「東京ガスラグビー部入部」という感覚だったという小関さんですが、前篇、中篇とお話を伺っている中で仕事への情熱を強く感じます。そうしたギアが入ったのはいつ頃で、どんなきっかけだったのでしょうか?

入って最初の3か月は、例のキツイ職場で本当にやっていけるのかなと思っていました。
もはや記憶が遠いですが……、当時は点検業務をしていたので、毎日違うお客さんと会うのが仕事で、その時のモチベーションは綺麗な女の人に会うことでしたが(笑)、その時々で聞かれたことにきちんと答えられるように、知識を身に着けたいと自然と思っていったような気がします。これが入社半年目くらいですかね。

その後、希望にそって営業から導管に異動をしているんです。それが2000年くらい。毎日現場へ行って、当時は一緒に道路を掘ったりもして、自分に合っているな、と思った。その頃から先輩の持っている知識を身に着けたい、もっといろいろなことを覚えたいと思うようになりました。

両立が一番大変だった時期というといつですか?

正直に言っていいっすか? 全くないです。実家(両親の様子を見る)との両立を努力して工面したことはありますが、仕事とラグビーの両立で困ったことはないです。

なんというか、もともとラグビーをやっていなかったらこの会社には入れていないので、そうした感謝の気持ちもあるのかもしれません。
辞めるやつを見ていて、なんで辞めんだろ、と思っています。

確かに若い頃には、自分の時間はなかったです。でも、遊んでなかったわけではなくって、いつもラグビー部の同期らと楽しくやってた。自分ひとりの時間ではないけれど、それが嫌ではなかったし、何よりラグビーができていたし、不満はなかったですね。

若い部員は19歳。世代ギャップを感じることはありますか?

上が飲みに行くぞ、と誘う機会は減った気がしますね。かつては武蔵小杉の寮にみんないたので、そこにはヘッドがいて、よくも悪くもそのヘッドの言う通り、だったんですが、今はそれよりは個人主義なのかな?でもやることやってくれればいいんですよ。

高卒で入社をしている選手に何かアドバイスはありますか?

「自分が23歳になるときにその時入ってくる大卒選手に負けないように」、というのを第一ゴールにしてやるといいと伝えています。学生は時間があるので、彼らのほうが練習をしてきている。彼らに勝たないまでも負けないレベルにすることをまずは目指して、5年間やることだと思います。

実は、僕は阿久根(都市エネルギー事業部)と同じ歳なんですよ。その時に僕と同じポジションにも一人入ってきたんです。最初の練習では「絶対負けない」とそいつをめがけていったのを記憶しています。

仕事とラグビーの両方にどうして集中できなかったら、試しに、まずはラグビーを考えてみてほしい。結論として、ラグビーの時間を割くためには仕事をうまくやらないといけないんです。ここは繋がっています。

コツはありますか?

先輩をうまく使うこと。

使うといっても誰もが助けてもらえるわけではないのだと思います。味方の作り方を教えてください。

飲みに行ったりしてコミュニケーションをとって、ラグビーがどういうものか知ってもらうことです。このホームページを見てもらったりしてね。
それから、なにより試合を見に来てもらうこと。一度見てもらうことは大きいです。
今一番頼れる人を、一度でもグランドに呼ぶことです。僕は朝礼で、ラグビーの試合動向を伝えていました。

いろいろ言いましたが、どうしても練習よりも仕事を優先しなくてならない時だってあります。本当にそれをしなくてはならない事態なのかジャッジする目が必要。本当に必要な時だけ練習に行かずに残っていれば、周囲も「今日は練習を差し置いてまでしなくはならないことがあるんだ」と分かってくれます。これを頻繁にやってしまうとそうは運ばなくなるものです。

「お前、行かなくていいのか」
「いや、今日はやるべきことがあるので」
「では、頼んだぞ」

と、いう阿吽の呼吸ができてきます。

僕が仕事の優先順位をつけられるようになったのは2002年くらい。入社から6年目です。
叔父からのアドバイスを受けて前の日の夜に優先順位づけを毎日するようにしています。
これが僕の日課ですね。

最後に、全部員に対してなにかメッセージはありますか?

東京ガスラグビー部として、仕事とラグビーを両立していく方針はこれからも変わらないし、変えたくありません。だから体制は変わらないかも知れないけれど、自分は変われる。環境のせいにしないで頑張っていきましょう。

本日はありがとうございました。

次週5月19日より、箱崎友己のインタビューをお届けいたします。
(インタビュア:高野美穂)

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