仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

第7回:西田 悠人 前篇

整った環境でラグビーができるのは、選手としては幸せだけれど、
厳しい環境化でチームを勝利へ導く人になりたい

まずは東京ガスに関心を持ったきっかけを教えてください。

長い期間、卒業後はトップリーグでやろうと思っていたんです。
けれどトップリーグへ進んだ場合、ラグビーができなくなった後、どうなってしまうんだろう……と、ふと考えたことがありました。ラグビーというスポーツは、かなり頑張っても30代半ば頃にどうしても「引退」という時期がきますから。

そうはいっても、僕はこれまで本当にラグビーしかやったことがなくて、就職するというタイミングが来ても、正直なところ、とりわけやりたいことが思いつきませんでした。

そんな折、僕にとっては幸運なことに、大学の先輩である村上さん(リビング本部営業第一事業部)、桑原さん(産業エネルギー事業部)、大平さん(都市エネルギー事業部)が連続して東京ガスに入社していて、もう少し先輩である今森さん(総合企画部)、深澤さん(導管企画部)も東京ガスにいらしたんです。ちょうど進路に悩んでいる最中に今森さんから話を聞かせて頂く機会があったのですが、その時聞いた言葉が今でも印象に残っています。
「(東京ガスでラグビーをする場合)確かに仕事との両立は厳しいけれど、その限られた時間の中で時間を工面し、練習をして、共に働く職場の皆さんにも応援してもらいながら、トップリーグのチームに勝利した時の喜びは尋常じゃない」と。

この言葉が心に響いて、仕事もラグビーも本気でできる場所として、唯一東京ガスだけを受験しました。

- 友人や先輩にはトップリーグへ進んだ人もたくさんいますよね。皆さんはどう感じているように思いますか?

もちろん、ラグビーに集中している彼らの事も尊敬していますし、ある時期は羨ましさも感じていました。けれど、おそらくトップリーグへ進んでいる人も、正直なところ、引退後については不安だと思うんです。ただし、そこは語りたがらない。後輩にもそうした話はしないようにしていると思います。少し話が離れますが、実は僕は母子家庭なんです。ここまでラグビーばかりやらせてもらって、このあともラグビーだけをし、やりきって引退をしてその後に何もすることがないというのでは、家族を不安にさせてしまうかもしれない。「安定」という言葉は好きではないのですが、ラグビーの引退とともに途端にその先に何もないという状況にはしたくなかったんです。

- 本連載の他の方の記事を読みましたか?

はい、読みました。今森さんの「仕事面では大学時代の同期に絶対に負けない」という言葉はとても響きましたし、今森さんが語られているように、僕も1年目はまだトップリーグへの思いを断ち切れない時期があり、学生時代の同期の試合を観ては歯がゆい思いを抱えていました。
僕が入社した年は、接戦の末ライバルである重工戦(VS三菱重工)や栗田戦(VS栗田工業)を落としてしまうなど、チームの成績があまりふるわなかったのですが、シーズン終わりの主将やメンバーの涙を見て、「ああ、この人達は本気なんだ」と思った。だから1年目のシーズンが終わった頃には、すっかりトップリーグへの思いは切り捨てて、このチームで上(トップリーグ)へ行きたいと思いを固めました。もう迷いはありません。はっきりとしたチーム愛が芽生えてきました。整った環境でラグビーができるのも、もちろん選手としては幸せだけれど、厳しい環境下でチームを勝利へ導く人になりたいと思いました。

お仕事についても教えてください。

ここ数年、東京ガスでは入社してしばらくの期間、文系社員全員が、地域ごとのお客さまの窓口であるライフバルに出向になります。若いうちにご家庭のお客さまとの仕事を通じて、成長していくことを目的としています。
僕はそこのリビング統括部で定期保安点検を1年3か月担当したのち、1月から施工グループへ異動になりました。

- 実際に働き始めて、どう感じましたか?

配属になった部署には、とてもユニークな先輩が多かったのですが、そこでの人付き合いは“ラグビーのチーム運営に似ているな”と感じることが多かったです。協調性を発揮して協力していかなくては進まないことがとても多いんです。

大学時代の監督に、120名いる部員をまとめる役としてキャプテンを任された際、「これをやりきることでおまえは人間として成長できると思う」と言われたんですが、実際、そのときの試行錯誤が、仕事でも活かせているように思えます。
いろいろな人がいる中で上手く溶け込む術は負けないと思っています。

*前篇に引き続き次週、後篇をお届けいたします。(2014年4月14日更新予定)

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