仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

第6回:樋野 和男 後篇

前篇に引き続き、樋野 和男のインタビューをお届けいたします。

ラグビーと仕事の両立について改めてどう思われますか?

プロフェッショナルとしてラグビーをして、若年で数千万、数億稼ぐのもいい。
けれど50、60歳までの人生を描いて考えてみることも必要だと思うんです。「安定」なんていう言葉は好きではないけれど、東京ガスはラグビーをしながら着実な設計ができる場所。本当の意味で完全平等です。優遇されない代わりに、挑戦の機会も大いにあります。

その証拠として、たとえば現在のラグビー部の部長、副部長である柴田、(部長)吉村、打矢(共に副部長 )は、ラグビーにとことん時間を割きながら、社内で尊敬を集めるポジションを得て、仕事上の部下にも大いに慕われていますよね。

費やせる時間が他の人より限られていた中で、こうした成果が出せた理由についてどう思いますか?

バランス感覚でしょうね。東京ガスラグビーへの強い思いと、仕事でも負けないぞという気持ち。
正直なところラグビーはやらんでもいいわけですよ。東京ガスの社員としては。けれど、彼らは医者から止められるまでやりきった。“自分が決めて”自分でチャレンジしている。

これは彼らに限らないことですが、部を運営していると、学生の頃から、寮の部屋長だったり、主将だったりと、仕事で任されるよりも早くリーダーシップをとる必要がでてくる機会も多い。そこで学び取り、それが自然と仕事でも活きている部員も多いのではないでしょうか。

今のお立場で仕事人材としてラグビー部経験者をどう思いますか?

ラグビーというきっかけで、東京ガスに興味を持ち、他の社員とはまた少し違った特技を持った人材が入り育ってきている。その彼らだけが持っている才能を上手く活用することができたらいいと思っています。欠けている部分もあるだろうけれど、そこは減点法ではなくって、長所を生かす配置を、自社でも、東京ガス本体でもできたらと思っています。なんでもできる人なんて、そんなにいないんですから。多様な人材が組織を強くすると確信しています。

後輩として、今の現役選手の仕事ぶりについて耳にすることはありますか?

高卒の若年社員について、「まかせて安心」と言われることが多くて嬉しいですね。
「忍耐力、チームワーク、自己中心ではない」という共通点があるようです。

ガスの仕事には、俺が俺がというのが活きる仕事なんてほとんどないんです。“ここでバルブをしめるとどこに影響する。そちらは誰それに手当てしてもらおう…”と建設もメンテナンスも、営業もすべてがチームワーク。これはラグビーに通ずるものがある。ラグビー経験のある高卒は頼もしいです。

だから、高校生の親御さんに伝えたいのは、どうか自信を失わせないで支えてほしい。ということ。20歳になるまでは、悩んで当然だと思うんです。周りを見渡せば、デートをしたり、遊んだりしているのを横目に、自分はというと会社が終わってから地味な練習で痛い思いをする。さらに時には怒られる……。なんだろうなぁ…と悩んでしまう時期があって当然です。 
 
成人という一つのラインまで、一度頑張ってみると開けるものがあるんじゃないかと思います。口で上手く言えない先輩も多いけれど、みんなが見て、気にしている。これは絶対です。みんな同じように悩んできたから、気持ちは分かっています。誰かが見てくれている。

磯子の、日本超低温株式会社では、-60℃の世界が体験できますので、選手の皆さん、よければ是非一度見学にきてください。これからも応援しています。

日本超低温株式会社

http://www.jsfw.co.jp/company/

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