仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

第2回:今森甚 後篇

前篇に引き続き、主将今森甚のインタビューをお届けいたします。

仕事とラグビーの両立。一番辛かった時期は??

昨年ですね。笑。

キャプテンになってすぐ、昨年度中に経理処理をしないといけない案件があって、1週間くらいでやりきらなくてはならなかったんです。その時期はとても両立できていたとは言えないです。チームも始まったばかりで、いったいどうしたらいいんだろう……と。

そうした状況はチームに説明しましたか?

はい、しましたが、みんな仕事が忙しいのは一緒。申し訳ない気持ちでした。

もし、ラグビーをしないでいたら、ビズネスマン人生は違っていたと思いますか?

ラグビーをしているからこそ、周囲に見られ、認められるチャンスを頂いているという気持ちがあると思うので、今より、仕事上で苦労をしていたんじゃないかと思います。

トップリーグに進んだかつてのチームメートなどを見て、これまで、そして、今、どんなことを感じていますか?

入社後数年は、たまに同期に会うとみな揃って身体がでっかくなっていて、「ラグビーも上手くなっているやろな。自分はこの生活をしていたら身体もそんなには大きくならないなぁ」と、悔しいし、焦る気持ちがありました。

ただし、そろそろ同期が引退して企業マンとして動き始めていますが、今時点はですが、仕事面では彼らには負けないと思います。大学生の頃、本気でラグビーをやっているうちは、「やりたいうちにやりたいことをやっておけ。ラグビーで日本一を目指せ」という言葉にどうしても魅かれがちですが、「仕事だって若いうちにしかできないことが絶対にある」これは、今、痛感しますし、今就職を考えている後輩達に伝えたい言葉でもあります。

ラグビーに熱くなっている時期、どうしてそうやって冷静になれたのですか?

実は、僕は入社してから3年目くらいまでは悩んでいました。笑 トップリーグからの誘いもあったんです。その頃まで。

そうして、迷いながらも半端になっていないところがすごいと思うのですが、どんな気持ちで過ごしていたのですか?誰かに相談はしましたか??

やはり、父に相談しました。

現代のメールも電話もある時代に、手紙を送ってきたんですよ。「悩むのは分かる。ただし悩んでいる時間が無駄だから、今は選んだ道を100%やれ。その後の道は自分で考えて決めろ。」というようなことが書いてありました。自分に与えられた環境で最前を尽くそうと思うようになりました。

ラグビーを通じて、仕事上に活きていることはありますか?

ラグビーというスポーツを通じて、仕事でもチームプレーの大切さを学んだように思います。これは自分だけではなく、後輩を見ていて強く思うんです。ちなみに経理の後輩で入ってきたメンバーに深澤(No.8)、西尾(ウィング)、小柳(フッカー)、のラグビー部3人がいます。経理といっても一人でやるだけではなく工事現場や設計の方々と連携をして仕事をすることが多いんですが、彼らはそのあたりが本当に上手いですね。

練習のある日ない日では、一日の過ごし方が違いますか?

違いますね。

練習のある日は7時過ぎの電車に乗って、基本的には7:30には会社にきます。仕事内容は内勤なので会議も多いんですが、それ以外の時間はパソコンに向かっています。

朝メールチェックをして、10時~12時くらいに会議に出て、ランチにでて、午後1件会議があるかないかで17時半には会社を出ます。

練習がない日の朝は基本は8:15分くらいに出社。遅くまで残業になることもあります。

学生の頃から、普通にパソコンを使う世代でしたっけ?

いいや、全然です。

新人研修で、その日の感想を提出する際、手書きで提出したのは俺と小吹(フルバック)だけ。(笑)みんな手書きだろうと思っていたのにコピーして手渡されたのをみたら、他の40名以上の大卒はみんなパソコン使ってワードで書いていた。焦りましたね…。

最後になにか願いや、伝えたいことはありますか?

一緒に働いている社員の人に試合に応援に来てもらえるのが、本当にうれしいんです。けれど、弊社の社員は家族を大切にしている人が多いので、なかなか土日には出てきてもらうことができていない面もあります。公式戦を平日に開催して、もっとたくさんの社内の方に見て頂けるようになったら嬉しく思います。

この場でたくさんのことをお話ししてしまいましたが、今の自分は数え切れないほどたくさんの周囲の人に支えられていると思っています。特にラグビー部員には自分のわがままに付き合ってもらっています。「今森は何なんだ?」と思うこともあるかもしれないけど、今のチームメイトで一緒にトップに上がりたいです。個別には伝えられないことも多いので、この場を借りて感謝の気持ちをお伝えさせてください。

(インタビュア:高野美穂)

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