仕事人としての東京ガスラグビー部 / works

「仕事とラグビーの両立」を掲げている東京ガスラグビー部メンバーの会社での仕事ぶりや、それを実現するための葛藤、努力をインタビュー形式でお届けいたします。

最近ご担当されたお仕事のことを教えてください。 

当社のガス化営業の目的を分かりやすく言うと、「ガスを使い続けてもらい、お客さまに喜んでいただくこと」なんですね。ガス設備等を導入してもらうための提案が大きな業務の1つになるのですが、その後のフォローも非常に大事になります。来年度(2017年度)はガス小売全面自由化という大きな節目もあるので、お客さまとは今以上に中長期でのお付き合いが必要になります。どうしたらずっと「東京ガスのガス」を使い続けていただけるかを考え、アプローチしていくことになります。具体的には、前任の方から引き継いだ神奈川県のお客さまの元に何度も通って、宿題を頂き、それに答えて……というコミュニケーションを続けているところです。

お仕事はまだ大変そうですが、ここまで、仕事上で嬉しかったこと、達成感を感じた瞬間があれば聞かせてください。 

もちろん、キツイことがある分、嬉しい瞬間もあります。ガス設備の中でも、特に「ガス空調」をお客さまの建物使用実態に合わせてご提案させていただいております。川崎にあるビジネスホテルを担当し、ご挨拶から始まり信頼関係を築き、ガス空調設備などのご提案を差し上げ、都度宿題をいただく。一歩一歩前に進んで、約1年かけてお客さまと信頼関係を築いていきました。ガス空調設備更新の契約まで漕ぎつけ、これがちょうど2年目の終わりのころですね。もちろん自分一人の力ではないのですが、達成感があって、嬉しかったですね。

お仕事とラグビーを絡めて伺います。子供の頃からラグビーをやっていたこと、また東京ガスラグビー部で得たもので、仕事に活きていると感じる部分はありますか? 

そこは僕がまさに今悩んでいる部分で……。ラグビーに関しては5歳からやっていて、約20年の基礎や苦い経験がすでに豊富にあるわけです。こうした蓄積を基にして考えたり、自信をもって意見を述べたりすることができます。そのラグビーと比較してしまうと、仕事の経験はまだ数年であり、初めて体験することも当然ですが多くあるわけです。この土台の違いをどう捉えたらいいのか悩んでしまうことがあります。今思えば、1,2年目にぶつかっていた問題もラグビーに置き換えて考えてみたらよかったのかもしれないと感じることはあるのですが、現状で直面している課題に活かすということが、上手くできていないのかもしれません。

ラグビーへの思い入れが強く、そこへの知見が深いからこその悩みなのかもしれないですね。仕事は楽しいですか? 

正直に言うと、まだ「仕事を楽しむ」ところまではいけていないと思います(笑)。今は、まだ「もがき期」です。しかし、ラグビー部の中で、深い人間関係を築くことができているので、仕事上の悩みがあっても、そこで発散したり、相談相手を見つけたりすることができます。入社3年目というと、仕事上の悩みは誰にでもあるものなのだと思いますが、仕事関係以外のつながりも持てるというのは、企業でスポーツをする良さなのだと思っています。

今の東京ガスラグビー部をどう思いますか?満足ですか? 

満足ではないです。ここまで大学で4年間やってきた経験があって、まだ個々としても、チームとしてもできる部分があるのではないかと感じています。まだまだ成長できる部分があるはずです。僕も、チームも。ただし、企業スポーツということで様々な年齢、バックグラウンドをもった選手が在籍しています。そもそも、東京ガスラグビー部は仕事とラグビーの両立を目指している集団であり、ラグビーだけを追求する集団ではありません。どこまで言っていいのか、僕が言っていいのかを考えなくてはならず、学生スポーツとは違う側面があります。

大学時代に自分で考える癖が付くような指導方針だったと伺いました。企業スポーツも同じように自分で考えていくことが必要となる要素が多いと思いますが、現状考えていることを教えてください。 

大学の頃は考える機会を常に「与えられて」きました。これからはその考える機会を「与えていく」立場になっていかなくてはならないと思っています。実は1年目は、あえてプレーにだけ集中しました。信頼がないうちは何を言っても届かないと知っているからです。言葉では何も言わず、自分の練習だけにひたすら集中しました。いい雰囲気だけでも作っていけたらいいなと。そして2年目、3年目、今度は行動で見せるだけではなく、ヘッドコーチやキャプテンとも話して、いろいろな考え方の差がある選手に対してもアプローチを変えて、チームの考えやその中で自分自身が考えていることを伝えていくということが必要なのではないかと思っています。どうしたらそれぞれが自分で考えるようになるのか?様々な選手がいるというユニークさがあるこのチームには、そうしたアプローチが必要だと思っています。実際、すごく伸びたと思う高卒の選手がいて、個人的にそのことをとても嬉しく思っています!先の仕事の話に立ち返ると、いつか自分が仕事上でもチームも持つようになった時に、こうした要素は活きてくるのかな、と今話していて感じました。

ラグビーという1つの突き詰めてきたものがあるからこそ、3年目を未熟に感じてしまうという野田さんならではの仕事に対する苦悩が透けてみえたような気がします。今日は本当にありがとうございました。

インタビューコンテンツ「仕事への取組み」では引き続き、ラグビー部員のビジネスマンとしての姿を掘り下げていきます。
(インタビュア:高野美穂)

このページの先頭へ